HIFUと糸リフトは何が違う?たるみ治療で迷ったときの比較ポイント

HIFU

「HIFUと糸リフト、結局どちらを受けたらいいの?」

フェイスラインのもたつきや、頬の下がりが気になり始めると、よく目にするのがこの二つの施術です。

ただし、HIFUと糸リフトは、同じ「たるみ治療」という言葉でまとめられていても、施術の方法も、カウンセリングで確認すべきことも同じではありません。どちらが優れているかを先に決めるより、自分がどのような変化を気にしていて、どの程度のダウンタイムやリスクを受け入れられるかを整理してから相談することが大切です。

この記事では、HIFUと糸リフトの違いを、効果を保証するためではなく、医師との相談で質問しやすくなるための判断材料としてまとめます。
実際にどちらが適するかは、顔の状態、既往歴、希望する変化、施術内容によって変わるため、診察を受けた医師と個別に確認してください。

結論:HIFUと糸リフトは「何を目指すか」と「方法」が違う

HIFUは、超音波エネルギーを用いて皮膚の深い層に働きかけ、コラーゲンの生成で引き締めを目的に行われることがある機器治療です。

糸リフトは、糸を皮下に挿入して物理的に組織を支える・引き上げることを目的の施術です。

両者を単純に「軽い・強い」で並べるのではなく、気になる変化、希望する見た目、ダウンタイム、リスク、費用の考え方を含めて比べる必要があります。

比較する視点HIFU糸リフト
施術の考え方超音波を用い、皮膚の引き締めを目的とする糸を皮下に挿入し、組織を支える・引き上げることを目的とする[3]
カウンセリングで整理したい悩み肌のゆるみ、フェイスラインのもたつき、どの程度の変化を望むか引き上げたい部位、顔全体のバランス、希望する変化とダウンタイム
施術後に確認したいこと痛み、赤み、腫れ、感覚の変化、経過の評価時期腫れ、内出血、痛み、引きつれ感、凹凸、感覚の変化、術後相談の体制 [4] [5]
施術内容の確認使用機器、照射部位、照射の目的、経過の見方糸の種類・本数・挿入部位・目的、術後の生活上の注意、追加対応の考え方
大切な前提肌の状態と期待できる範囲を確認する本数だけで決めず、引き上げたい部位と限界・リスクを確認する

ここでの比較は、施術の優劣を決めるものではありません。美容医療では、期待どおりの効果が得られない場合もあります。効果だけでなく、リスク、副作用、代替案、費用、契約条件を理解し、納得したうえで選ぶことが必要です。

HIFUを検討するときに、先に確認したいこと

HIFUは切開を伴わず、顔の引き締めを目的に検討されることがある施術です。複数の研究をまとめて検討した報告では、軽度から中等度の顔の皮膚のゆるみに対する引き締め効果が示されています。一方で、使用機器、照射条件、評価方法にはばらつきがあり、本人が感じる変化は控えめな場合もありました。

そのため、「HIFUを受ければどのくらい上がるか」だけを聞くのではなく、自分の悩みに対して、どの部位を、どのような目的で照射するのかを確認しましょう。照射部位や方針に加え、期待できる範囲と、HIFUだけでは対応しにくい点も説明してもらうことが大切です。

HIFUの相談で聞きたいこと質問例
悩みとの関係「私が気にしている変化は、HIFUで改善可能ですか?」
照射の目的「どの部位に、どのような目的で照射する予定ですか?」
期待値と限界「見込める変化と、HIFUだけでは難しい点を教えてください」
経過の確認「いつ頃、どのように効果を確認できますか? 」
リスクと連絡先「痛みやしびれなどが出た場合、どのように連絡・受診すればよいですか?」

HIFUの効果が気になる方は、
👉HIFUは効果ない?満足しにくいケースとカウンセリング前の確認項目
もあわせて読んでみてください。

「効果がない」と感じる背景には、悩みとのミスマッチや、期待する変化とのズレが関係することがあります。

糸リフトを検討するときに、先に確認したいこと

糸リフトでは、糸の材質・形状、挿入する位置、本数、施術の設計が一律ではありません。それぞれのクリニックで取り扱われる糸の種類や効果は様々です。だからこそ、「何本なら効果があるか」だけで決めるのではなく、自分の顔では、どの種類の糸をどの部位に、どのような理由で使用する計画なのかを確認することが重要です。

ちーばん
ちーばん

糸リフトは皮下に糸を挿入するため、HIFUと比べると、施術後の違和感やダウンタイムを意識する場面があります。
腫れ・内出血・引きつれ感などの可能性と、日常生活への影響は施術前に確認しておきましょう。

糸リフトに関する研究では、腫れ、内出血、痛み、皮膚のくぼみ・左右差、感覚の変化、糸の触知や露出、感染などが報告されています。[4] [5]

報告される頻度は、糸の種類、術式、対象者、集計方法によって大きく異なるため、数字だけを自分に当てはめることはできません。

糸リフトの相談で聞きたいこと質問例
提案理由「私の場合、なぜ糸リフトが候補になるのですか?」
施術の設計「糸の種類・本数・挿入部位は、どのような理由で決まりますか?」
期待値と限界「どの部位が改善しますか? 改善しにくい点も教えてください」
ダウンタイム「腫れ、内出血、痛み、口の開けにくさ、生活上の制限はどの程度見込まれますか?」
リスクと術後対応「凹凸や引きつれ感などが出た場合、どのように対応しますか? 連絡先と再診体制を教えてください」
総額「施術料以外に必要になる費用、追加施術・修正が必要になった場合について教えてください」

「本数が多いほどよい」とは限らない

糸リフトの本数は、悩みの部位、顔の状態、糸の種類、施術の目的などと合わせて検討されます。本数だけを異なるクリニック間で比べても、同じ条件で正しく比較できるとは限りません。

提案された本数に納得できないときは、「なぜこの本数なのか」「本数を変えると何が変わるのか」「HIFUやほかの選択肢と比べた場合の考え方は何か」を質問してみましょう。

「どちらが自分に合う?」は、希望を言葉にしてから相談する

HIFUと糸リフトを比べるときは、施術名から選ぶよりも、まず希望と避けたいことを言葉にするのがおすすめです。

以下は、自己診断ではなく、カウンセリングで話すための整理表です。

考えたいことカウンセリングでの伝え方の例
気になる部位「フェイスラインのもたつきが気になります。特に写真に写ったときの見え方が気になります」
求める変化「自然な変化を希望しています。大きく変えることより、今よりすっきり見えるかを相談したいです」
避けたいこと「腫れや内出血で仕事に支障が出ること、頬がこけたように見える変化は避けたいです」
使える時間「予定があるため、ダウンタイムの目安と、運動・食事などへの制限を教えてください」
予算・契約「追加費用を含む総額と、今日決めない場合はどうなるかを確認したいです」

たとえば、切開を伴わない選択肢について説明を聞きたい、ダウンタイムをできるだけ抑えたいという希望があるなら、HIFUを含む機器治療が選択肢に挙がります。

一方で、輪郭の見え方の変化をより求めたい、糸を使った支え・引き上げの考え方も聞きたいという場合は、糸リフトを候補に含めて説明を受けるのがいいでしょう。

ただし、この整理だけで「自分にはこちら」と決めることはできません。たるみの見え方には皮膚のゆるみ、脂肪の位置、ボリュームの変化、骨格などが関わることがあり、同じ悩みでも提案が異なる場合があります。[6]

ちーばん
ちーばん

希望やお顔の状態によっては、ヒアルロン酸など、HIFUや糸リフト以外の選択肢が適切になることもよくありますね。

HIFUと糸リフトの違いは、研究ではどう見られているか?

2025年に発表された日本人対象のとある研究では、糸リフトを受けたグループは、何も受けていないグループと比べて、顔の組織の動きが小さいという結果が示されています。
一方、HIFUを受けたグループでは、この測り方でははっきりした差は確認されませんでした。[3]

ただし、これは「糸リフトのほうが誰にでもよい」という意味ではありません。この研究では、糸の種類や本数、HIFUの回数、施術を受けた時期、担当した医師などが参加者ごとに同じではありません。また、比べているのは写真から測った組織の動きであり、見た目の満足度や、すべての悩みに対する効果を比べたものでもありませんでした。[3]

研究結果は「こうした見方では差が出た」という一つの参考材料です。自分に合う施術を決めるときは、悩みの原因、希望する変化、ダウンタイム、リスクを医師とすり合わせることが大切です。[1]

HIFUと糸リフトを一緒に受けることはある?

HIFUと糸リフトを組み合わせた研究はありますが、組み合わせがすべての人に必要という意味ではありません。たとえば、両方を用いた後ろ向き観察研究では、施術順による明確な差は確認されず、著者らも対照群がないことや、より大きな前向き研究が必要であることを限界として挙げています。[7]

「HIFUの後は必ず糸リフト」「同日に両方受けるべき」ともし提案されたとしても、それぞれで何を狙うのか、単独では何が不足するのか、同日に行う理由や間隔、費用総額、リスクがどう変わるのかを確認してください。納得できない場合は、その場で契約せず、持ち帰って検討したり、別の医療機関で相談したりする選択肢もあります。

まとめ:施術名より、納得できる説明が得られるかを大切にしよう

HIFUと糸リフトは、どちらもたるみの相談で候補になることがありますが、方法も確認すべきリスクも異なります。

HIFUは引き締めを目的に、糸リフトは組織を支える・引き上げることを目的に相談されることがあるため、「どちらが上か」ではなく、自分の悩みと希望にどのように関係するかを医師に確認することが大切です。

特に糸リフトでは、糸の種類や本数だけを比べず、施術設計の理由、ダウンタイム、起こりうる症状、術後の相談体制まで確認しましょう。

HIFUでも、使用機器や照射計画、期待できる範囲、HIFUだけでは難しい点を聞くことが、満足度とのズレを減らす助けになります。

たるみ治療全体の選択肢を整理したい方は、
👉たるみ治療の種類|HIFU・RF・ヒアルロン酸・糸リフトの違いと選び方【30代・40代】
も参考にしてください。

HIFUとRFの違いが気になる方には、
👉HIFUとRFは何が違う?たるみ治療で迷ったときの比較ポイント
をご覧ください。

参考文献

[1] 厚生労働省「その美容医療、ちょっと待って!施術前に必ず知っておくべきトラブル事例」

[2] Contini M, et al. A Systematic Review of the Efficacy of Microfocused Ultrasound for Facial Skin Tightening. International Journal of Environmental Research and Public Health. 2023.

[3] Nakao T, et al. Posture-based Assessment: Thread Lift Versus High-intensity Focused Ultrasound in Asians. Plastic and Reconstructive Surgery Global Open. 2025.

[4] Niu Z, et al. A Meta-Analysis and Systematic Review of the Incidences of Complications Following Facial Thread-Lifting. Aesthetic Plastic Surgery. 2021.

[5] Zhou X, Zhuang S. A meta-analysis of complications of thread lifting. Frontiers in Surgery. 2026.

[6] 現場を見てきた人の美容医療メモ「たるみ治療の種類|HIFU・RF・ヒアルロン酸・糸リフトの違いと選び方【30代・40代】」

[7] Weng YC, et al. A Retrospective Observational Study of Combination Treatment of Thread Lift and High-intensity Focused Ultrasound for Facial Aging. Plastic and Reconstructive Surgery Global Open. 2025.

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